ジェフ・ベゾス 果てなき野望-アマゾンを創った無敵の奇才経営者
感想
最近インテルの本を読んで、この手の企業を深掘りした本に興味が出てきて、その中で面白そうだった本を幾つか読みたいと思っていた。
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[インテル 世界で最も重要な会社の産業史 マイケル マローン, Michael S. Malone, 土方 奈美 本 Amazon.co.jp](http://www.amazon.co.jp/dp/4163903313)
またすでに日本でもすでに1兆円程度の売上となり、宅配業界への影響も大きく、こちらの本ではAmazonの販売量の凄まじさと、宅配業者へのコスト削減交渉の戦いが詳しく描かれていて、Amazon側の姿勢についても知りたくなり手にとってみた。
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[仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン 横田 増生 本 Amazon.co.jp](http://www.amazon.co.jp/dp/4093798745)
創業者のジェフ・ベゾスは、現在51歳でGoogleの42際のラリー・ペイジやセルゲイ・プリンよりも一世代 上だ。Amazonを創業するまでのおよそ10年弱は、ウォールストリートのIT部門や、ヘッジファンドで働いており、学生時代に創業しているGoogleやFacebookとは違ったイメージのスタートを切っている。
本書にはAmazonのWeb企業としての側面と、小売企業としての側面の両面が細かく描かれており、特に小売企業としてのAmazonはこれまでに読んだWeb企業伝にはない部分であり興味深かった。
小売企業としてのAmazonは非常に攻撃的で、値下げに従わない場合にはAmazonへの掲載をやめるなど、サプライヤーに対して強気の交渉を進めるのは当たり前で、宅配業者との交渉はもちろん、Kindleを展開する際の出版社との交渉や、ドイツの包丁メーカーとの交渉の様子が詳しく描かれている。
他にもエンジニア同士の内紛や、物流センターの改革物語、AWSやKindleの新サービス開発過程など、Amazonの様々なことが物凄いボリュームで書かれており読み切るのはちょっと苦労するが、大変勉強になった一冊だった。
次にしたいこと
サム・ウォルトンの自伝は、未読なので早速読んでみたい。
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[私のウォルマート商法 すべて小さく考えよ (講談社+α文庫) サム・ウォルトン, 渥美 俊一, 桜井 多恵子 本 Amazon.co.jp](http://www.amazon.co.jp/dp/406256677X)
関連してアメリカWeb企業の本を他にも読んでみたいなー。
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[グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ スティーブン・レヴィ, 仲達志, 池村千秋 本 Amazon.co.jp](http://www.amazon.co.jp/dp/4484111160/)